第5回 . C言語の概要2
第5回では、前回やった「関数」とC言語の文法についてもう少し解説します。
引数について
★引数とは?
さて、関数を扱う上で必要なのが「引数」です。
読み方は「ひきすう」です。
「いんすう」とか言わないでねん。
引数とは、関数へ送る「値」の事です。
例えば、文字を出力する関数なら「どんな文字を出すのか?」という情報が必要ですね。
文字の表示座標を指定する関数なら、「表示するX座標とY座標の値」が必要です。
関数を使用する時には、関数名の後にある括弧の中に引数を書きます。
pceFontPrintf("ザクとは違うんだよ、ザクとは!!") |
座標を変更する関数はX座標とY座標の二つの引数を必要としてますね。
関数によっては、引数を2つ以上必要があります。
その場合は、引数と引数を「 , 」カンマで区切る必要があります。
pceFontSetPos( 115 , 68 ); |
左から第一引数、第二引数と呼びます。
Cの文法
★フリーフォーマット
前回の説明で、C言語は改行しても文末を判断できないので文末にはセミコロンを打てと言いました。
実は、C言語という言語は自由書式なので行の規則がないのです。
つまり行が関係ないのだから、セミコロンで文の終わりを知らせれば一行に複数の文を書くことも可能です。
pceFontSetPos(60,60); pceFontPrintf("お嬢様は魔女"); |
一つの文を複数の行に別けて書く事も可能です。
pceFontSetPos( 37, //X座標 15, //Y座標 ); /*普通は、引数の数が少ない関数でこんな事やらないけど(笑)*/ |
ここで重要な事をいいますのでよく聞いて下さい。
べつに、「一行に文を詰め込め」とか「文を複数行に別けて書け」という事を勧めているわけではありません。
C言語では、こういう書き方も可能という事を頭の隅に置いておくだけで結構です。
多くのプログラムを見れば分かりますが、ほぼ全員が規則に従った書き方をしています。
それは、「長いプログラムを書いても読みやすい」「他人に読ませる場合も読みやすい」という事なのです。
ですから、慣れるまでは規則性のある書き方をした方がいいでしょう。
経験を積んだら、その状況に応じてフリーフォーマットを活用して下さい。
講座を円滑に進めるために
★この講座での説明方法
今後は、P/ECEのAPI関数やC言語の標準関数などを使用して講座を進めていきます。
そのために関数へ、どんな引数をいくつ送ればいいのかを説明するのに下のような書き方で説明していきますので御了承下さい。
pceFontSetPos( P1 , P2); P1 … X座標(0〜127の整数) P2 … Y座標(0〜87の整数) |
新しい関数を使うときは、こういう感じに説明させてもらいます。
注 . 説明用にこうやって書いてるだけだから実際にこうやって書かないでね(笑)